top of page
「やさしい手と手」
春という季節には
毎年
置いてかれそうになる
置いてけぼり
とくにこの春は
いろんなことがありすぎて
ほんの小さなことに
敏感になっていて
だからこそ
小さなことが
愛おしくて
たまらなかった
時間をかけて
ゆっくり
ゆっくり
いろんな人の
やさしい手で
とけてほぐれて
いくような
やさしい色と
やさしい光が
包んでくれていることに
気づいたこと
忘れてしまいませんように
わが家のまわり
1キロ圏内で
撮った写真たち
それと
ただただ
自分の内から
湧きでるものを
音にしました
だんだん
明るいほうへ
いくような
シンプルな
写真と音です
2020年 春
bottom of page